プライベート

高校教師の醍醐味・スピーチコンテストの指導

高校教師時代、英語スピーチコンテストに出場する生徒の指導をよく担当していました。

コンテストの1ヶ月前くらいから出場予定の生徒に、放課後につきっきりで指導してました。

(ぶっちゃけますと、放課後に1時間〜以上、1人の生徒に時間を取られるのをあまり好まない先生もいます💦 ボランティアみたいなもんですからね)

スピーチは「人生」そのものです。

テーマは与えられていますが、限られた時間、限られた字数の中で凝縮して自分の想いが伝わり、聞き手の感情どれだけ揺さぶるか、なんです。

スピーチ、なので当然声に出して人前で伝えることになります。なのでどんなに内容が素晴らしくてもそれだけでは伝わらない。
声のトーン、大きさ、表情、視線、姿勢、服装、すべてが大切です。

英語のスピーチなので、練習の最初の段階では、まずは発音のクセなどを直していきます。(なんならたった1つの単語の発音につまづいて何日も改善するのにかかったりすることも!)

そして発音が改善されたら、今度はどうやったら伝えたい内容が最高に素晴らしい状態で届けられるかを追求していきます。

ここからは生徒と教師の関係性が本当にものをいいます。
もっと何か足りない、この子(生徒)にはもっともっと深い想いや、あるいは影の部分だったり、涙が出るほどの感動、愛だったり、

お互いの想いが響きあっていく感覚、ていうのかな、
字面をただ読むのではない、スピーチを通して自己開示していく感覚です。

コンテスト当日、自分のことのように緊張して生徒の登壇を待って、いざスピーチがスタートすると、もう「祈る」かのごとく見守ります。

1箇所でも間違えたら、胸がドキドキ、
スピーチが無事終わった瞬間に涙が出そうになります。

スピーチを作り上げていく過程で、本当に生徒は目覚ましく成長していきます。この素晴らしい瞬間を目の前で体感させてもらえるのが
まさに教師の醍醐味です。

TEDが好きでよく視聴されている方も多いと思いますが、私はTEDを視聴しながら、スピーカーの人たちはもちろん素晴らしい、すごい!と思っていますが、

そのスピーカーたちが登壇するのをサポートしている裏側にいる人たちもまた素晴らしい時間を共有しているんだな、と思いながら視聴してます。

これはまさに人生そのもの!あなたが、私が輝やいているのは、1人でやれているのではなく、誰かのために、だったり、誰かのサポートがあるからなんですよね。

英語コーチというお仕事も同じだなあ、と生徒のスピーチの指導のことを思い出しながら感じました。

18年以上前の生徒たちのスピーチの原稿は今も手元に残しています。

あの子たちは今どうしてるかな?
またスピコンの引率したくなってきたよ^^
会いたくなった〜❣️

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